IQ神話
IQが高いイコール頭が良い、天才であるというようなとらえ方をされますが、これには2つの問題点があります。
一つ目は、IQが高いことと、将来社会で成功するかどうかということは、全く無関係であるということです。
IQが高いことと社会的成功との相関関係は認められていませんし、IQが高いことと、まともな社会人になれることとも何の関係もありません。
もうひとつは、IQテストを繰り返しすることでIQが高くなるため、それをもってIQが高いと言っていることが少なくないということです。
IQテストは決められたテストがあり、IQを測るには、同じようなテストをやるしかないわけですが、同じようなテストを繰り返しておこなえば、点数が上がるのは当然です
(こうした効果を、専門的には“再テスト効果”と言います)。
実際のIQの値が上がったのではなくて、IQテストの対策としての技術が身に付いただけに過ぎないのです。幼稚園で170、180 というIQの子どもがめずらしくないのは、
そういう理由からなんですね。
実際のIQが145 以上の子どもは千人に一人ほどしかいません。
IQが145 以上の子どもが何人もいるという幼稚園では、IQテストを繰り返し行なっているとみなすことが一応できるのです。
さらに、日本のIQテストだけに限ると、多重知能といわれる前頭連合野以外の場所の知能をおもにはかっている、という問題があります。
IQだけが高く、勉強やペーパーテストだけができても駄目なのです。IQが独立して高いからといって、将来何らかの成功につながるというわけではなく、HQとリンクしてはじめて、人間性だとか才能だとかはのびていくということです。
要は、バランスです。
HQとリンクさせることなく、IQだけを高くする教育は間違いです。アメリカでもIQ神話はありました。
アメリカでも、IQを伸ばす教育がなされたのですが、フォローアップ調査で、大人になってから高度な職業に就く可能性は確かに高いものである一方で、社会的に不適合な人間になる確率も認められているのです。
天才と何とかは紙一重、とは良く言われますが、親御さんがそんなリスクを負う必要はまったくありません。
幼児期の間違った英才教育が原因で、とんでもないリスクを背負っている親御さんがとても多いのです。
IQ神話の崩壊は、もうとうの昔に始まっていることを、早く知るべきです。